HxT亜属間交配種スイレン特集
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温帯スイレンの育てやすさと熱帯スイレンの華やかな色合いを併せ持つHxT亜属間交配スイレン。
日本ではまだまだ見かけることが少ないユニークなスイレンです。
ハオルチオプシスxガステリアの多肉植物
ルディシアxアネクトキルスのジュエルオーキッド
園芸において、異なる品種や系統の植物同士を掛け合わせることを交配と言い、 新しい品種を生み出すうえで欠かせないものとなっています。
その中でも種内の品種間には見い出せない特徴や形態を他の属から導入する属間交配は、 交雑上様々な障壁が多いながらもユニークな見た目や性質を持つ新品種を生み出す可能性を持っており、 育種家やコレクターにとって非常に魅力的です。
特にランやチランジア(エアプランツ)、エケベリアなどの多肉植物は 観賞価値の高い交配種が多数作出されています。
属間交配って?
スイレンの亜属間交配
▶ 亜属間交配スイレンとは?
異なる亜属間での交配で作出された品種を亜属間交配品種といい、 英語の頭文字をとってISG種(Inter-SubGeneric)とも表記します。
現在では熱帯スイレンと温帯スイレンのかけ合わせによって生まれたハイブリッド品種のことを指すことが多いですが、 実際には熱帯スイレンと熱帯スイレンの亜属間交配品種も存在します。
出典:PHYLOGENY OF NYMPHAEA (NYMPHAEACEAE): EVIDENCE FROM SUBSTITUTIONS AND MICROSTRUCTURAL CHANGES IN THE CHLOROPLAST trnT-trnF REGION
▶ H×T亜属間交配
数多く存在する熱帯スイレンと温帯スイレンの亜属間交配種においては、 そのほとんどがニンファエア亜属(Hardy dayblooming)とブラキセラス亜属(昼咲熱帯スイレン Tropical dayblooming)との交配種で、 頭文字を取って「H×T亜属間交配種」と表記します。
HXT亜属間交配種ピンクスポット
HXT亜属間交配種ディテクティブ・エリカ
▶ A×B亜属間交配種
熱帯スイレンと熱帯スイレンの亜属間交配種においては、 アネクフィア亜属(オーストラリア産原種昼咲熱帯スイレン Australasian Tropical dayblooming)と ブラキセラス亜属(Tropical dayblooming)の交配種で、主に「A×B亜属間交配種」と表記します。
特に熱帯スイレン同士での掛け合わせの場合は、熱帯スイレンの特徴をそのまま受け継ぎ、球根タイプになります。 アネクフィア亜属をかけ合わせで用いるため、日本での栽培はかなり難しく流通も非常に少ないです。
AxB亜属間交配種ティップ・ワリー※弊社未発売
HxT亜属間交配品種アメジスト・クリスタル
▶ H×T亜属間交配種の特徴
亜属間交配種やハイブリッド睡蓮といわれるものは、 先述の通りH×T亜属間交配種をさすことが多いですが、その大きな特性は 「耐寒性がありつつも、今まで熱帯スイレンにしか存在しなかった色をもつ交配品種」といえるでしょう。
またその他の特徴としては次のような点が挙げられます。
・株は根茎であり、株分けで増殖可能(温帯スイレンの特性)
・夏季の花あがりがよい、また状態が良ければ秋口でも花が途絶えない(熱帯スイレンの特性)
・良い芳香を持つ(熱帯スイレンの特性)
・花は水面から立ち上がる(温帯睡蓮の一部園芸品種および熱帯スイレンの特性)
しかしながら、特性は休眠期や増殖率、耐寒性をはじめ品種によってかなり差が出ます。 特に生産上では増殖率の品種差異がかなり大きく、 10号鉢で20株以上増殖する品種がある一方で3株しか増えない品種もあります。 増える品種の方が稀で、基本的にH×T亜属間交配種は増殖しにくい傾向にあるといえます。
比較表
| 種類 | 温帯スイレン | 熱帯スイレン | 亜属間交配種スイレン |
|---|---|---|---|
| 形態 | ワサビ型の根茎 | 塊茎、球根 | ワサビ型の根茎 |
| 開花期 | 4月末~9月末 | 6月頭~10月半ば | 6月頭~10月半ば |
| 耐寒性 | 株元が凍結しなければ枯死しない | なし(ドウベンなど寒さに比較的強い品種は存在) | 株元の凍結を避ける(実験では京都最低気温―4度まで可能) |
| 香り | 一部あり | 強い | 強い(品種による) |
| 花の水面からの位置 | 水面に近いまたは立ち上がる | 立ち上がる | 立ち上がる |
| 休眠期 | 11月~2月 | 11月~4,5月 | 11月~4,5月 |
H×T亜属間交配種の特徴
HXT 亜属間交配種スイレン
取り扱い品種一覧
HXT亜属間交配種スイレンの 取り扱い品種をご紹介します。
