

いよいよ、冬眠対策の季節です。
寒さが本格化する前に
メダカビオトープのメンテナンス・水替えリセットの準備を始めましょう。

今の季節のメダカの様子・・・
朝・晩の気温差が激しくなる季節。
水温が低くなる時間帯が長くなり、エサを食べる量も徐々に減らす時期に入ります。
まだ日中は暖かい日もあり、水面を元気に泳ぐ姿を見るとついたくさんエサをあげたくなりますが、日中に食べ切れる量を与えるなど、メダカの様子をよく観察しましょう。
冬が始まる前に、メダカたちの体調管理と、水中環境を整えてあげましょう!
今の季節のメダカビオトープのお悩み・・・

- 夏に植えた(沈めた)水草がモサモサ…伸び伸び!
- 葉っぱや藻がどんどん増え…メダカが心配…!
- メダカ鉢が増え、初めての冬眠準備が不安…
- 冬のメダカ鉢・ビオトープの管理方法が知りたい!
そんなお悩みの方に!
メダカ鉢・ビオトープの冬眠前のリセット!
お手入れ方法を伝授します!
冬眠前リセット 目次
メダカビオトープ水草のメンテナンスについて
メンテナンスのポイント・株分けについても解説!
冬のメダカビオトープ 管理方法について
メダカの餌やりや水替え方法、寒さ対策を解説!
水草寄せ植えアレンジのご紹介
冬の寒さにも耐えられる寄せ植えアレンジをご紹介!
1.メダカビオトープ水草のメンテナンスについて
冬眠前のメンテナンスのポイント
夏のメンテナンスとは違い、根がびっしりと張っている場合が多いため、その場合は根の部分を割くように切り取り、別の容器に植え替えるなど対処しましょう。
ビオトープ鉢の底には古葉の汚れや藻の他、貝類や虫、特にヤゴがひそんでいることがありますので、水替えのタイミングで取り除いておきましょう。
水草お手入れの前に・・・
飼育中の水を別の容器に移します。できるだけキレイな部分をすくい取り、その中にメダカも一緒に入れましょう(後で戻します)。
●貝や藻などこびりついている場合は、バケツなどの容器に水を溜め、水で洗い流すなど、汚れを取り除きましょう。
水草類は一旦取り出し、
メンテナンスしましょう

ポットやカゴの外側にはみ出して
伸びた水草をカットします。

水草の新芽は
残しておきましょう。


●土の表面が盛り上がり、窮屈な場合は、【株分け】をおすすめします。
株元にハサミで切り込みを入れ、割くように切り分けそれぞれひとまわり大きめのサイズのポットやカゴに植え替えましょう(赤玉土、田んぼの土など)。
肥料について
11月以降は休眠に向かうため肥料は控えましょう(屋内管理で育てる場合にはOK)。
翌年4~9月の生長期に与えましょう。
※冬の屋外管理の水生植物は、水を切らさず日向での管理をおすすめします。
水鉢などに直接植え付けしている場合
一鉢に数種類の水草を植え込んでいる場合は、根が絡み合い葉がどんどん伸びてメダカの泳ぐスペースまで盛り上がってきてしまうことがあります。

ウォータースペースを覆うように伸びる水草、スイレンの葉、浮き葉など、
重なり合う部分はカット又は一部根ごと切り離し取り除くなど、スッキリさせましょう。
藻は網などで丁寧に取り除きましょう。


冬眠対策完了!

ビオトープはできるだけ
スッキリさせ、水量たっぷりに!
※水草は、川などに絶対に捨てないでください。
2.冬のメダカビオトープ 管理方法について
メダカのエサやりについて

11~12月は水温が低くなる時間帯が長くなり、メダカも活動量が少しずつ低下します。
エサを与える量も徐々に減らしていきましょう。
ただ、冬でも気温が上がる日もあるため、水面近くで泳ぐ様子が見られることもあります。
地域によって異なりますが、日中の暖かい時間帯に食べ切れる適量を与えるなど、メダカの様子を見ながら、水面に上がってこなくなるタイミングでエサやりは控えるようにしましょう。
冬眠に入るサイン
水温が5℃以下になってくると、底に身を潜めじっと動かなくなります。
冬眠中はできるだけ刺激の少ない環境で冬眠させてあげましょう。
エアレーションについて
冬場は水温の低下により、溶存酸素が増えるため、基本的には必要ありません。
そのため過密飼育にならないよう、冬場は1匹あたり約2~3リットルを目安に飼育しましょう。
水替えについて
秋に水替えを済ませている場合は、特に水替えの必要はございません。
夏以降に水替えをしていないメダカ鉢! 冬眠前にリセットをお考えの方に!
暖かい時間帯を選んで水替えを行いましょう。
水替え方法には①部分灌水②全灌水の2つの方法があります。
●水替え方法① : 部分灌水の場合

●手順1
全体の1/3程度の飼育水をメダカと一緒に別の容器に移します。


●手順3
手順1で別容器に移した水と元の容器の水合わせをします。別容器ごと入れて水温を合わせ、少しずつ水を足し、水質を合わせます。

●手順4
メダカを別容器の水ごとゆっくり移動させます。
●水替え方法② : 全灌水の場合

●手順1
全体の1/3程度の飼育水をメダカと一緒に別の容器に移します。

●手順2
水草類や石類、底石・底土など取り出します。
水草は項目1:メダカビオトープ水草のメンテナンス方法を参考にメンテナンスしてください。
●手順3
取り出した石類、容器・水鉢を洗います。スポンジなどを使って綺麗に洗いましょう。

●手順4
石類、底石・底土などを再度配置します。
カルキ抜きした水を容器に入れ、水合わせ後にメダカを戻します。
メダカの水換えに便利なグッズ
メダカビオトープ 屋外での寒さ対策
水面付近は冷えやすく冬季は凍結することもありますが、底は意外と温かいため、
深い鉢を使用するのもおすすめです。

水面の凍結防止として、フタをする
(板、トタン、発泡スチロールのフタ、緩衝材など)
夏のように底に隙間を作ると風通しが
よいため水温が低下しやすくなります
冬は人工芝・板・発泡フタなどを敷くと
底面からの冷えを軽減できます
プラ容器の場合、側面と底面が冷えやすいので、なるべく日向で管理したり、ビニールハウスや発泡容器、木枠などで対策するのがおすすめです


側面からの冷え対策として建物の壁に寄せて置いたり、鉢や容器同士を寄せて配置します
底冷え対策に!
冬場は底土・石を厚めに敷く(5~10mm)のもおすすめです。
底に浄化土・石を敷くと、水質も安定し、バクテリアも定着しやすくなります。

メダカの隠れ場所も作ってあげましょう
メダカは物陰に隠れて冬眠します。
冬眠する際の隠れ場所になる隠れ家も設置してあげるとメダカも安心して冬眠できますよ♪
3.水草寄せ植えアレンジのご紹介
水草寄せ植えアレンジはそのまま沈めるだけで使用でき、お掃除のときもそのまま取り出すことができるので、メンテナンスがしやすくとても便利です。
多くの寄せ植えアレンジの表面には水質浄化に効果のある石や土を敷き、飾り石や流木などを配置したものもあります。
低~中くらいの高さの寄せ植えアレンジ
水中常緑の寒さに強い水草を使用した寄せ植えアレンジです。水面が凍る程度の寒さであれば屋外での越冬も可能!
冬の水草 育て方のポイント
冬の間でも日当たりの良い場所で管理し、株が凍り付かないよう深水で管理しましょう。
高さのある寄せ植えアレンジ
水上で常緑の水草を使用した寄せ植えです。屋外でも越冬可能です。
冬の間、メダカ鉢を引き立て、水中葉も寄せ植えに使用しているため、ボリュームが出て冬のビオトープにも人気です。
寄せ植えアレンジのメンテナンス方法
便利な寄せ植えアレンジも、冬眠前には一度メンテナンスをしてあげる必要があります。
本格的な冬を迎える前に、一度寄せ植えアレンジを取り出して手入れをしてあげましょう。
水草アレンジの手直し方法
多くの水草は多年草で丈夫な植物です。
根を水中に沈めている水草はまた芽を出します。
植え込みの表面に載せている、浄化石・土を一度避けます。
水を張った容器にアレンジポットごと沈め、こびり付いた藻や汚れた部分を指でやさしくこすり落とします。
藻や貝・虫(ヤゴなど)をこのタイミングでキレイに取り除きましょう。

土が減ったところは土を足します。赤玉土でもOKです。
※植え込み部分がパンパンに盛り上がり、窮屈になっているアレンジは株分けをおすすめします。
水草アレンジの株分け方法
アレンジポットから水草ごとすべて取り出し、手でほぐすか、ハサミで縦に切り込みを入れ、2分の1または3分の1に割きま
す。
一部をポットに戻し、赤玉土で植え付けます。
残りは別の容器・カゴに植え付けましょう。
植え付けた後は、すぐに深水に入れず、日当たりの良い場所で約2週間程、水を切らさず養生しましょう。